管理番号 | 菓子名 | 菓子種 | 製菓会社 | オマケシール名 | 単価 | 総弾数 | 全種類 |
S-08 | 秘伝忍法帳 | ヨーグルト味アイス他 | エスキモー | 忍者シール | 50 | 12弾 | 全216種類 |
その昔、妖忍界は偉大な忍者、忍王・烈皇大帝が統一していました。
陽明流は守り、月影流は攻めの忍者部隊として、長い間平和が続いていました。
そこへ、どこからともなく徳川冷康が現れる。
彼は忍王の部下だった牙邪羅を自分の手下にして、忍王の娘・梅姫をされてしまったのです。
息子の雷王白獅子を連れて、冷康の城に向かった忍王でしたが、
牙邪羅のワナにかかり、とらわれの身になってしまいます。
雷王白獅子の命も危ない! しかし、はるか天空から水晶飛龍が舞い降り、
牙邪羅を再び生きて出ることのできない凶界へ封じ込めてしまうのでした。
忍王のいない妖忍界を混乱させようと、
冷康は陽明流には「闇王おろちが忍王を殺した」、月影流には「影王ハヤブサが忍王を殺した」と
ウソの情報を流しました。お互いに誤解した二つの流派。
こうして陽明流と月影流の戦いが始まったのでした。
妖忍界を離れ、外界を旅していた超忍・灼彗冥王と、幽忍・鬼羅左右人のもとに、
突然忍王・烈皇大帝のSOSテレパシーが届きました。
『忍王様に何か大変な事があったに違いない。』
2人は一刻も早く妖忍界に戻ろうと決意します。
しかし、外界には魔物が多く、なかなか妖忍界に近付くことができません。
しかも、妖忍界と外界をつなぐ出入り口を何者かがふさいでしまっていたのです。
新しい通路を見つけ、妖忍界に戻ってきた時には、
影王ハヤブサと闇王おろちは牙邪羅に負けて、ドクターホイのもとへ運ばれていました。
雷王白獅子、灼彗冥王、鬼羅左右人の3人は協力して、
無事に忍者黙示録を手に入れ、雷王白獅子はパワーアップしました。
そして、夢幻洞に閉じ込められていた忍王・烈皇大帝を助けることに成功しました。
冷康率いる妖魔界からの侵略は、だんだん激しくなり、
幻無族、恐獣族などが次々に出現。妖忍界は大混乱です。
雷王白獅子は暗黒軍にさらわれた梅姫を助け出し、
戦いを早く終わらせるために、妖魔界に行って妖魔皇帝と戦う決意をするのでした。
(コミックボンボン懸賞品・シール収集ブック「列界忍者録」の妖忍界伝説より抜粋)
●毒トカゲ闇助●
攻めの忍者、月影流の上忍。適度に壊れたデザインしてます。
●くらげエレ吉●
同じく下忍。このネーミングセンスが秘伝忍法帳の味です。
●轟点コマ吉●
守りの忍者、陽明流の上忍。
●大砲うつ兵衛●
同じく下忍。大砲打つだけで忍者(笑)。
●徳川冷康●
ストーリー上、長い間悪の親玉ぶりを発揮。正体は螟魔将軍。
●ねむり夢麿●
冷康軍の三参謀のうちの一人。正体は双獰魍鬼。
●彩卦利暗●
妖魔界の中でも妖術、魔術を使う部族=幻無族の一人。
●双獰魍鬼●
恐獣族は妖魔界の中でも格闘武術を得意とした部族である。
●魔紫亜●
妖魔暗黒軍の女幹部。ボンボンのマンガでは白獅子とのラブ・ロマンスも展開されていた。
●クリスタル・ドラゴン(水晶飛龍)●
白獅子を守る守護神。
●まじない弁天●
8弾から登場した、守護神の住む宝鳳界からやってきた3人の使者のうちの一人。
●雷王白獅子(5弾)●
秘伝忍法帳の主人公。パワーアップしたのはいいが、デザインがよくわからん鎧だ。
●雷王白獅子(11弾)●
白獅子の最終形態。いきなり頭身が伸びたので、なんか今までのキャラクターたちとの違和感がとても大きい。
<解説>
オマケシールブームの初期の頃にリリースされた、エスキモーのオマケシール。
コミックボンボンで「レスラー軍団抗争Wシール」とともにメインプッシュされていたので、
おそらく有名な部類のシールといえる。
当初、忍者ばかりがいる世界観で展開されるこのシールは、
何も考えないでいい加減につけられたようなネーミングのキャラクターがメインだったので、
ギャグっぽいイメージが選考していた。
しかし、雷王白獅子が登場してからは、
グダグダなネーミングセンスのキャラクターとは
対極的なシリアスなストーリーが展開しはじめる。
もちろんシールではキャラクターだけがリリースされているので、
ストーリーはマンガでのフォローが大きかった。
もっともストーリー上重要なキャラクターはヘッドのみなので、
上忍、下忍と無関係な印象がする。
シールは12弾まで展開され、この弾でボンボンのマンガの終了とともにシールも完結する。
ちなみに秘伝忍法帳は、いわゆる弾ごとに新しいシールのみが入っている形ではなく、
前の弾のシールラインナップに追加されていく形でリリースされていく。
<歴史>
比較的シールブームの初期の頃にリリースされただけあって、ホログラムシールの導入は
『ビックリマン』『ドキドキ学園』に続いて3番目くらいにあたると思われる。
シールの種類も、アルミ、プリズム、透明とさまざまだが、
蛍光シール、ブラックメタルシール、レッドメタルシール、
アートアルミシールという秘伝忍法帳独自のシールも登場している。
・第1~3弾:
ちょっとどういうペースで弾分けされているのかがわからないが、3弾くらいに雷王白獅子が出たと思う。
月影流、陽明流の忍者を中心に、どちらにも属さないキャラクターが「謎」No.に属していた。
・第4弾:
牙蛇羅、冷康派3人、灼彗冥王、鬼羅左右人、妖魔暗黒軍の幻無族、恐獣族があわせて10人登場する。
・第5弾:
雷王白獅子がパワーアップする。蛇飛威羅、幻無族、恐獣族が新たにあわせて8人、妖忍は12人登場する。
・第6弾:
冷康が正体をあらわし、螟魔将軍になる。その他に謎の戦士の不破流魂、巨武磊亜の2人、妖忍は10人登場する。
・第7弾:
女戦士の魔紫亜が登場する。この他に、冷康派の3人の正体をあらわし、妖忍6人登場する。
・第8弾:
宝凰界の使者3人が登場する。他に妖魔暗黒軍の植鬼族が1人、妖忍6人登場する。
・第9弾:
魔紫亜の部下、渡離左怒、影句露宇、妖骸鬼、妖冑鬼の4人が登場する。この他に妖忍6人登場する。
・第10弾:
妖魔皇帝が登場。この他に黄金神鷲の化身=黄明飛王、妖魔暗黒軍2人、妖忍8人登場している。
・第11弾:
雷王白獅子が最終形態にパワーアップ。この他に鋼魔元帥、骸冑族3人が登場する。
・第12弾:
不破流魂、巨武磊亜が超変身する。この他に機獣族が3人登場する。
<備考>
・秘伝忍法帳は当たりシールが入っていて、
シールを入れる「缶ペンケース」と「秘伝忍法帳巻き物」が当たった。
この「缶ペンケース」と「秘伝忍法帳巻き物」はどちらも初期の頃と後期の頃の2種類があった。
「缶ペンケース」初期の頃は、底に妖忍界のマップが描かれていた。
「缶ペンケース」後期の頃は、底に妖魔皇帝の非売品ロングシールが入っていた。
「秘伝忍法帳巻き物」初期の頃は、1~3弾のシールカタログになっている。
「秘伝忍法帳巻き物」後期の頃は、4~6弾のシールカタログになっている。
・秘伝忍法帳の非売品シールは2つある。
「缶ペンケース」後期の頃の底に入っていた、妖魔皇帝の非売品ロングシールと、
コミックボンボン(87年12月号)に付録でついていた「忍王・烈皇大帝」(Wシール)。
今でこそ雑誌に公式シールがつくのが当たり前のようになっているが、
初めて雑誌についた公式シールは、この「忍王・烈皇大帝」だ。
・雑誌懸賞で、コミックボンボンオリジナルのシールカタログがあった。
・バンダイ発売のビデオヒーローシリーズで「秘伝忍法帳」のOVAが発売された。
ビデオ以外に謎のシール、ミニブック、カード10枚がついて1480円。
時間は10分で、謎の石盤「忍戒石」を巡って、
白獅子と黒獅子(ビデオオリジナルキャラクター)が対決する内容だ。
ちなみに白獅子の声は玄田哲章。