聖戦士ロビンJr. 

<データ>

管理番号 菓子名 菓子種 製菓会社 オマケシール名 単価 総弾数 全種類
S-02 必殺ガムラツイストMARKⅡ スポーツドリンク味フーセンガム カネボウ食品 聖戦士ロビンJr. P&S 50 6弾 全種類
S-02 ラーメンばあMARKⅡ ラーメンスナック ベルフーズ 聖戦士ロビンJr. P&S 60 3弾 全種類

<ストーリー>

Queen火美子のいる羅亜面神殿で、JRキッズとともに、日夜修業にはげむロビンJr.

ところがある日、G羅の部下たちが羅亜面神殿を襲い、Queen火美子の命を狙った!

必死に戦うロビンJr.たちだが、敵の猛攻の前に大ピンチに陥る。

その時星若丸が現れ、敵を撃退してくれた。

星若丸はロビンJr.たちに、スタークルーザーに乗り込み、

G羅の手から太陽系を救うように命じた。

こうして、ロビンJr.たちの冒険が始まった。

(当時のボンボンのアニメ編ストーリー解説より抜粋)

太妖妃・G

前回のガムラ編のストーリーで、闇細胞カオスと共鳴しあった霊女・慈恋魔が、今度は闇細胞カオスと一体化して変身した、ロビンJr.編の悪の大ボス。


光神ジルコニア

あんた死んだハズでは? いえいえ、神様として天界からロビンJr.たちを見守る存在になっておるのです。


黄バラ姫(POWER180


黄バラ姫(POWER45

神王と竹取姫の娘で、ロビンJr.率いるJRキッズのメンバーの一人。ロビンJr.編は、メインキャラクターのほとんどがこのように通常時とパワーダウン時の2バージョンがある


ザ・薔薇ドック


ザ・薔薇ダイス

敵キャラクターは、すべてロビンJr.たちの手によって元の良いキャラクターに戻ると言う設定のため、2バージョンのP&Sが用意されていた。


<解説>

「必殺ガムラツイストMk-Ⅱ」「ラーメンばあMk-Ⅱ」と題して始まった、

レスラー軍団抗争シリーズ第2期「聖戦士ロビンJr.」編は、

TVアニメと連動する形でストーリーがスタートする

(しかもラーメンばあ14弾発売にフライングして企画されていたようで、

見事にその「Mk-Ⅱ」シリーズ一斉スタートのトバッチリでラーメンばあ14弾は発売されなくなる)。

活躍するキャラクターはロビン・ゴッドたちの息子や娘で、

前作に登場したQueen火美子やジルコニアなどのキャラクターも登場。

敵には、霊女・慈恋魔が闇細胞カオスと融合した姿=太妖妃G羅をボスとして、

竹取姫、面魔ラザーニ、キラー・ジョー、ベンK・ゴッドがダークリバース化した暗黒四天王や、

太陽系の各惑星のボスとして君臨する我無羅八武衆も、ダークリバース化して登場している。

 

このように、前作とのつながりを色濃く打ち出した設定を持つ「聖戦士ロビンJr.」だが、

オマケはWW+1シールという形態ではなくなり、

P&Sというキャラクターの前後の姿がわかるプレートの上にシールが貼ってあって、

めくるとキャラクターの正体が判明するというもの(当時のカードダスブームの影響か?)。

つまり、レスラー軍団の最大の特徴であるWシールでキャラクターのストーリーを知る」という演出を放棄したこのP&Sは、

ストーリー及びキャラクター説明をすべてTVアニメに委ねることとなる形だったわけだ。

また、プレートなので「アルミ」や「プリズム」といった特殊加工の印刷をする

技術が応用されなかったためか、もしくは前作との差別化だったのか、

主人公であるロビンJr.などのヘッド級キャラクターには「アルミ」や「プリズム」ではなく、

「クリアプレート」や「ホロプレート」、「ホロチェックプレート」という素材が使用された。

が、派手な印象はあまりなかった。

おかげでこのP&S自体は、コレクションする魅力は全体的に薄かったのだが、

アニメ版の方が面白くて好調だったせいもあって、人気だけはあった。

 

しかし、結局あまり売れていなかったのか、「ラーメンばあMk-Ⅱ」が3弾で打ちきりとなってしまう。

これにより、ガムラMk-Ⅱだけでアニメ版との連動を図る形となったが、

P&Sの制作自体がアニメとの連動に追い付かなくなり、ボンボン誌上にキャラクターは発表されるが、

実際にはそのP&Sが混入されていないという事態が、土闘星編(4弾)で発生。

さらに続く暗木星編(5弾)でも、後追いで前弾で入れるはずだったP&Sを含める事態に、

自分で自分の首をしめて、ボンボン誌上でのアナウンスに足りない枚数で発売してしまう。

これに不満を覚えるファンからの風当たりも強かった。

さまざまな要因がからみあって、結局、火激星編(6弾)でガムラMk-Ⅱも終了してしまう

(しかも異常に枚数が少ない形で)。

アニメ版が好調だっただけに、メディアミックス展開が功を奏することができなかったことは残念だ。

 

<歴史>

解説にある通り、かなりバタバタとした歴史を歩んだ「聖戦士ロビンJr.」編だが、

基本的には、1弾ごとにガムラ26枚、ラーば26枚の全52枚で構成されている。

うち、ヘッド級キャラクターはクリアプレートで、

ガムラ、ラーばそれぞれ5~6枚づつ混入している。残りはノーマルプレートだ。

そして特殊なキャラクター以外は、敵・味方関わらず

どのキャラクターも「パワーアップ」時と「パワーダウン」時の2種類づつ存在する。

主人公のロビンJr.はガムラ、ラーば両方ともに混入しており、合計4枚。

主人公チームのJRキッズ5人と暗黒四天王は、ラーばに混入されており、

主人公を支えるお助け軍団の若様軍団(後に星輝士と交代する)5人と各惑星のボスは、

ガムラに混入されている、という構成になる。

 

これをベースに弾数ごとに解説すると以下の通り。

・ガムラMk-Ⅱ第1弾:

ストーリーは冥氷星編で、冥氷星のボス「幽冥王・竜氷」が登場する。

G羅の他、クリアプレートは5枚で、全25枚。

 

・ラーばMk-Ⅱ第1弾:

ストーリーは冥氷星編で、暗黒四天王の「雪幻妃・禍紅邪」が登場する。

聖勇者ロビン・ゴッドの他、クリアプレートは6枚で、全26枚。

 

・ガムラMk-Ⅱ第2弾:

ストーリーは壊王星編で、壊王星のボス「鬼壊王・猛螺」が登場。

また若様軍団を取り仕切る「光王子・星若丸」が姿を現す。

天闘丸の他、クリアプレートは6枚で、全26枚。

 

・ラーばMk-Ⅱ第2弾:

ストーリーは壊王星編で、暗黒四天王の「禍紅邪」が「夜鋼妃・禍紅邪」として現れる。

黄バラ姫の他、クリアプレートは6枚で、全26枚。

 

・ガムラMk-Ⅱ第3弾:

ストーリーは天邪星編で、天邪星のボス「暗転王・雷拷」が登場。

この弾ではホロプレートという新素材を使ったプレートが、「光王子・星若丸」に採用される。

また、この弾で光王子・星若丸と若様軍団は戦線を離れる。

他にクリアプレートは6枚で、全27枚。

 

・ラーばMk-Ⅱ第3弾:

ストーリーは天邪星編で、暗黒四天王の「禍紅邪」が「邪光妃・禍紅邪」として現れ、

また「禍紅邪」のダークリバースが解けた正体、竹取姫も登場する。

ガムラ同様ホロプレートという新素材を使ったプレートが登場し、「聖勇者ロビン・ゴッド」に採用される。

この弾で黄バラ姫は戦線を離脱する。

他にクリアプレートは6枚で、全27枚。

 

・ガムラMk-Ⅱ第4弾:

ストーリーは土闘星編で、新しい暗黒四天王の「王羅・火メーン」

(ただしプレートは4弾には混入されず)が登場し、

さらに土闘星のボス「虹幻姫・危麗」が登場する。

この弾から黄バラ姫に代わって、JRキッズに参加する轟天王・雷吼の娘である

「チャチャ星宮」(ただしプレートは4弾には混入されず)が登場、

そしてJRキッズに力を貸していた光王子・星若丸と若様軍団(さよなら版プレートあり)に代わって、

星輝士の5人と光神ジルコニアが登場する。

また、この弾からホロプレートのパワーアップバージョンとして「ホロチェックプレート」が登場し、

「光神ジルコニア」に採用される。

他にクリアプレートは6枚だが、ボンボンに発表されたJRキッズや、「さよなら黄バラ姫」、

土闘星編敵キャラクター8枚が混入されず、全32枚。

 

・ガムラMk-Ⅱ第5弾:ストーリーは暗木星編で、

新しい暗黒四天王の「王羅・火メーン」が4弾からの繰り越しでP&Sに登場し、

同時に火メーンの正体である「面魔ラザーニ」、

さらに暗木星のボス「葉幻王・霧邪」が登場する。

前弾で混入されなかった「チャチャ星宮」も火メーン同様繰り越しでP&Sに登場し、

JRキッズもしっかりと登場することができたが、

「パワーアップ」時と「パワーダウン」時の2種類づつ存在するパターンが崩れてしまう。

また、この弾で面魔グリンPが戦線を離脱する。

ホロチェックプレートは「太妖妃・G」の1枚、クリアプレートは6枚だが、

暗木星編敵キャラクターのナンバリングがバラバラの上に数が足りずに、

当時のボンボン誌上でアナウンスされた60枚に満たない全37枚となった。

 

・ガムラMk-Ⅱ第6弾:

ストーリーは火激星編で、新しい暗黒四天王の「バトル・デーモス」

及びその正体である「キラー・ジョー」が登場し、

さらに火激星のボス「火怨王・対牙」が登場する。

また、面魔グリンPに代わってビリーJJが戦線に加わるが、P&Sは登場しなかった

(ボンボン誌上での絵柄発表があっただけ)。

ビリーだけでなくJRキッズや星輝士も絵柄発表だけで実際には混入されず、

クリア3枚を含む全12枚という少ない構成の弾だ。

 

と、尻つぼみな形で「聖戦士ロビンJr.」編はガムラ6弾で終了する。

もともと、流通との兼ね合いから無理もあったのだろうが、

ちゃんとTVとリンクした形でメディアミックス展開できていればなぁ……

 

 <備考>

・もともと、ラーメンばあ14弾発売にフライングして展開してしまうという始まり方自体が

何か間違っていた(アニメの改編時期のせいもあるんだろうけど)気がする。

そんなつまづきながらの始まりのせいか、実はこの聖戦士ロビンJr.編にも

「発表はされたけど、実際には登場しなかったP&S」というのが後期に数多く存在する。

しかも、その理由と言うのがかなり酷いものだった。

ロビンJr.の商品があまり人気が無かったことがわかるという意味で、紹介しよう。

 

(1)さらば黄バラ姫、JRキッズ(4弾)ラーメンばあMK-Ⅱでは

JRキッズがリリースされる段取りだったわけだが、

突然ラーメンばあMK-Ⅱが打ち切りとなり、主人公達のP&Sが発表される場所を失ってしまう。

これに伴って、「さらば黄バラ姫」と新メンバーの「チャチャ星宮」が4弾で登場しなくなってしまう。

「チャチャ星宮」は5弾で繰り越しリリースされるが、

「さらば黄バラ姫」(俗称だが)とJRキッズはボンボンで誌上発表されながら、

残念ながら日の目を見ることがなかった。

 

(2)土闘星編敵キャラクター(4弾)ラーメンばあMK-Ⅱが3弾で打ちきりなのを受けて、

「黄バラ姫」ともども、リリースする場所を失ったキャラクターが4人×2=8枚ある。

これらは、しっかりとアニメ版に登場している上に、ボンボンの誌上発表もされている。

 

(3)暗木星編敵キャラクター(5弾)リストを見てもらうとわかるが、

ナンバリングがカブッている上にナンバーが飛んでいることに気付くだろう。

もともとボンボンのアナウンスでは「全60種類」というトンデモない数をたたき出していた。

ところが、どれだけ頑張ってもここまでしか出なかった。ナンバーの飛びをカウントすれば

60種類にまで到達するが、今度はアニメに登場したキャラクターの数と合わなくなってくる。

要するにいいかげんなだけなのだが、空きナンバーの分のキャラクターが果たしてもともと

作られていたのかはどうかは、不明。数的には発表されていた、という意味でここに紹介する。

 

(4)火激星編JRキッズ、星輝士(6弾)6弾の発表はさらに酷い。

JRキッズ及び星輝士のリリースがすっとばされてしまう(新メンバーのビリーJJが登場したのに)。

ガムラMK-6弾はやけに全12枚と異常に枚数が少なかったことから見て、

いかにカネボウが早く「ガムラツイスト」から撤退したかったかがよくわかる

(ようするに売れなかったんだろうな)。

ちなみに本当はアニメ編でも登場はしなかったものの、

火激星編以降の設定もしっかり作られており、

G羅軍団の暗黒四天王の4人目はベンK・ゴッドがダークリバース化されたキャラクターだったという。

もったいない話だ。ぜひ見てみたかったな。

 

・ロビンJr.の特別版プレートは、

特製お菓子詰め合わせバッグの中に入っていた特大プレート、

ボンボンのロビンJr.会員にプレゼントされた「クリスマスVer.」、

豊島園のキャンペーンでもらえた「お正月Ver.」の、全部で3種類。

 

・ロビンJr.P&Sの、JRキッズや若さま軍団、星輝士の弾数の見分け方は、

パワーの数とプレートのバックの色と絵柄。絵柄で調べるのが本当は一番てっとり早いが、

それを全部画像で載せていると容量をくうだけなので、

リストにはパワーの数とプレートのバックの色を並記したので参照して欲しい。

 

<聖戦士ロビンJr.リスト>